バックヤード ウルトラ 福島 須賀川
Backyard ultra(バックヤードウルトラ)という耐久レースをご存じでしょうか。
6,704mのコースを、1周まわります。スタートから、ちょうど1時間後に、また次のスタートが切られるので、競技者はそれまでに帰ってきていないと失格になります。
ランでもウォークもどちらでもOKですが、ほとんどの選手は走ります。出来るだけ早く帰ってきて、次のスタートに向けて補給したり、リカバリします。
ただ、そこは耐久レース。無理にペースを上げると長時間もたないので、さまざまなスタイルでレースを進めます。個性が出て、面白いところです。
最後のひとりになるまで永遠にスタートが切られます。
アメリカではじまったこのウルトラレースは、世界各地で開催されるようになりました。毎年、日本でも数カ所で開催されているのですが、そのひとつが福島県須賀川市です。
珈琲屋&スポーツ整体として営業
2023年11月23日に開催されたバックヤードウルトラ福島大会に、すかがわULTRAウォーカーズの事務局夫婦がGALATA COFFEEとしてドリンクの提供し、代表が岡本バランス研究所として選手のボディメンテナンスを担いました。
須賀川市民スポーツ会館を会場に、13時にレースはスタートしました。
優勝経験者を含む猛者揃いの28名の選手たち。
3時間、4時間はウォーミングアップと言わんばかりに平気な顔で走ります。ひとりの脱落者も出ないまま美しい夕陽を経て夜に。
20時のスタートが切られるときにも脱落者はいませんでした。この時点で選手はフルマラソンの距離を走ったことになります。
夜もレースは続く
10周目のゴール後、岡本バランス研究所にマッサージの依頼がきました。
聞くところによると、実は1周目のスタート直後に腰が痛くなり、ずっと我慢して走っていたということでした。
11周目のスタートが迫っていたので、6〜7分という短時間の施術でしたが、かなり楽になった様子でした。
日付が変わる時間になり、どんどん寒くなっていきました。このあたりから少しずつリタイアする選手が出てきました。
深夜2時から4時くらいは、人間の身体は辛くなるようにプログラムされているのでしょうか?選手はもちろんですが、私たちも睡魔も襲ってくるし、寒いし、辛かったですね。。
ただ、ずっと走っている選手の姿には本当に励まされました。こちらが応援しないといけない立場なのに。
夜が明けてもレースは続く
朝5時のスタートの頃からは少し明るくなってきました。
残り20名ほどになっていた選手も朝日と共に元気になったのが目に見えて分かりました。
ちなみに選手の走行距離は100kmを超えています!
ウォーカーの誇り
ひとり異色の選手がレースを続けていました。
2023年10月に私たちが主催した「すかがわULTRA耐久ウォーク」にも参加してくれた中川さんです!
他の選手がみんな走っている中、たったひとりずっとウォークを貫いていました。
レース中、1度も座ることもなく、25周、168kmという、前年を超える記録を叩き出してくれました。本当、ウォーカーの誇りです!
スタートから24時間を超える
昼になり、私たちの耐久営業も24時間になりました。やはりひとつの区切りとして嬉しかったですね。
当然、選手も24時間走っています。
この、バックヤードという大会は、24時間でちょうど100マイルになるように距離が設定されています。100マイルは約160kmです。
24時間を超えるとリカバリや、レース終了後のメンテナンスにマッサージの依頼も増えてきました。
GALATA COFFEEは当初の目標通り33時間で耐久営業は終了しました。
まだ10名ほどの選手が走っていたので、会場を去るときは後ろ髪を引かれる気分でした。
Backyard Ultra という大会
我ら、すかがわULTRAウォーカーズの代表は、岡本バランス研究所として選手のサポートを最後までやり切りました。
レースは、最後のひとりになったのはスタートから52時間後でした。
ほとんど睡眠も取らず、落ち着いて食事もできず、ゆっくりトイレも行けない状況で52時間走り続けることを想像してみてください。
どう考えても無理ですよね。それを実際に目の前で見ることができて、衝撃的でした。
来年もバックヤードを須賀川で開催して欲しいですね。
ちなみに岡本代表は、次回は選手で出るつもりみたいです!!